研究課題/領域番号 |
16K10952
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田口 典子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90569774)
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研究分担者 |
中山 慎 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60596443)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 術後認知機能障害 |
研究実績の概要 |
本研究の目的の第一段階は、加齢が術後認知機能障害に与える影響を、腹部手術後に生じる海馬の炎症反応、形態学変化、機能的変化について経時的に観察することである。目的の第二段階は、脳の炎症反応を抑制し、神経保護作用があるといわれているフラボノイドの一種であるルテオリンを術前から予防投与することで、これらの変化が抑制可能か、術後認知機能障害の予防効果の有無について確認することである。 本年度は腹部の手術によって引き起こされる脳の機能的、器質的変化を若齢(32週)と高齢(64週)のマウスを対象として観察する事が目的であった。 まず実験系を確立するため、熟練が必要と考えられる手技に関して練習を行った。特に脳の機能評価として行動学的検査のうち、受動的回避試験と新奇物質検索試験の施行は、場所や時間が限定される検査である。本年度は耐震工事に伴う実験室の移転があったため、行動学的検査は移転後に開始しなければならず、時間を費やした。また模擬手術侵襲としての腹部手術の施行には安定した手技の習得が要求されるため、予想外に時間を費やした。 また、高齢群として必要なマウスをすべて購入した場合、予想以上に高額となることが判明した。そのため若齢マウスを自家で育成する方針としたため、本実験(若齢と高齢マウスの比較実験)は施行することが出来なかった。 29年度には育成したマウスが使用可能となるので、順次本実験を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
耐震工事による実験室の移転があったため、安定した実験条件が確保できず、一部移転終了まで延期した計画があった。 また、高齢群として、週齢64週のマウスを使用する計画である。実験に必要なマウスをすべて購入した場合、予想以上に高額となることが判明した。若齢マウスを自家で育成する方針としたため予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
実験室の移転も終了し、今年度には高齢マウスを使用可能になるため、予定の実験を施行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
マウスの育成に時間を費やしたので、28年度は実験系の準備、マウスの育成を行い、本実験に着手出来なかった
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次年度使用額の使用計画 |
29年度は高齢マウスの準備が整うので、予定より実験回数、実験動物数を増やすなどして使用する予定である。
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