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2017 年度 実施状況報告書

頭部外傷に対するミノサイクリンの脳への直接投与の有効性についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K10971
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

恵川 淳二  奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (00453168)

研究分担者 井上 聡己  奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (50295789)
川口 昌彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
瓦口 至孝  奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90433333)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードミノサイクリン / 欠損体積 / Inverted grid test
研究実績の概要

本研究の目的は、テトラサイクリン系抗生物質であるミノサイクリンの脳への直接投与が頭部外傷モデルのマウスの運動機能、高次脳機能を改善するかについての研究を行なっている。評価の方法としては、行動実験、組織学的評価、生化学的評価を用いて行う計画としている。現在、動物の倫理的扱いに十分留意してし、実験を行なっている。頭部外傷モデルは、安定した作成が可能となった。現在、inverted gird試験を用いた行動実験を行なっている。Invereted grid 試験の評価方法としては、体重×落下までの時間を計算し、頭部外傷前からの変化率で評価を行なっている。個体による差が非常に大きく、サンプル数が不十分なため、統計学的にはミノサイクリン投与群と生理食塩水投与群で有意な差は見られていないが、ややミノサイクリン投与群で良い結果を示している傾向がある。今後、サンプル数を増やして行く必要がある。組織学的評価についても、手技的には大きな問題を生じず行うことができるようになった。頭部外傷48時間後の外傷部のミクログリアやアストロサイトの活性の評価及びHE染色を用いた欠損体積について検討を行なっているところである。欠損部体積については、ミノサイクリン投与群で小さい傾向にあるが、こちらについてもサンプル数を増やして統計学的検討を行って行く必要がある。生化学的評価は、組織学的評価終了後に検討して行く予定にしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

外傷を与える機械が古く、その修理やセットアップや正常作動の検証に時間がかかったため、やや本研究開始が遅れたのが原因している。また、行動実験が当初予定していたよりも時間がかかることがあることも影響している。

今後の研究の推進方策

まずは、本研究の主目的である行動実験の結果を得るためにサンプル数を増やして行く。また、組織染色を継続してミクログリアやアストロサイトの動きを見て行く。組織学的評価が終了し次第、炎症性サイトカインの定量やウェスタンブロットを用いたタンパク定量を行なって行く予定である。

次年度使用額が生じた理由

機器のセットアップに時間がかかったため、実実験の開始がやや遅れたために、当初の使用予定金額を下回った。次年度は、サンプル数を増やすために、使用金額が多くなるため、持ち越しが必要となる。

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公開日: 2018-12-17  

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