研究課題
淡明型腎細胞癌や乳頭型腎細胞癌の症例を用いて、TIMD4やCD163, CD204, PD-L1, PD-L2の発現を検討した。TIMD4に関しては、TIMD4を発現している淡明型腎細胞癌では有意に予後が悪いことや細胞株を用いた研究で、TIMD4が分子標的薬への感受性に関与していることを明らかにした。CD163に関する研究では、CD163を陽性の淡明型腎細胞癌では有意に予後が悪いことや細胞株を用いた研究で、CD163がん細胞に発現しているのではなく可溶型CD163を取り込んで陽性になっていることが示唆された。PD-L1, PD-L2に関する研究では、乳頭型腎細胞癌においてはPD-L2の発現は認められずPD-L1のみ陽性像を認めた。PD-L1発現は臨床病理学的因子との相関性は見られなかったが、核異型度やTypeと関連する傾向にあった。原発巣と転移巣のTAMフェノタイプ解析からは、転移巣においてTotal TAMは増加していたがCD163やCD204の陽性率が低下しており、転移巣においてはM1-likeフェノタイプが増加している可能性が示唆された。
すべて 2018
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Medical Molecular Morphology
巻: 51 ページ: 13-20
10.1007/s00795-017-0165-8
巻: 51 ページ: 57-63
10.1007/s00795-017-0174-7