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2017 年度 実施状況報告書

癌抑制因子ATBF1の細胞内局在をバイオマーカーとする前立腺癌悪性度診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K11024
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

川口 誠  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50204699)

研究分担者 三浦 裕  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90285198)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードATBF1 / Collagen Type I / Collagen Type III
研究実績の概要

ATBF1 Conditional KO mouse の作製(三浦・川口担当) :ATBF1 (flox/flox)はすでに完成、理化学研究所への寄託、活用の準備は整った。Cre-ERT2mマウス (+/-)の準備も終了。これらを掛け合わせ、Cre-ERT2m ヘテロ、ATBF1 (flox/folx ホモ)マウスの作製も完了。PCR も確認も終わり、現在飼育中である。

ATBF1 KO mouse における Collagen type I, type III の発現解析(川口担当) :以前のP19細胞を使用し神経分化解析により、ECM related genes の発現が ATBF1によって Down regulate されていること解った。今回研究途中で、ATBF1 KO マウスの全身うっ血の原因が、「心臓の筋・結合組織の脆弱性が原因か?」という新仮説が生まれた。この視点は今後の研究に重要ポイントになると考えた。ゆえに研究予定に記載は無いが、我々は、心臓の血液拍出機能の低下の原因調査のために、心筋組織形成に大切とされるコラーゲン、特に繊維の強さ(弾力性・張力維持)に関与するとされる Collagen type I (mRNAはLog2 ratio, -4.7 down) 、Collagen type III (-5.1 down) の免疫染色を実施する計画を立てた。両方抗体のうち Anti-Collagen type IIIに関しては、染色条件を決定する際に使用した対照のヒトの皮膚組織も、マウス全身組織も十分観察可能な染色性を実現することが出来た。しかしながら、Anti-Collgen type I 抗体に関しては、ヒトの皮膚では簡単に染色性を得る事が出来たものの、マウス全身組織で染色性が得られないという問題に直面しており、現在この問題解決のため種々の方法を試行中。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ATBF1 のKOマウスは、胎児致死であったため、conditional KO マウスの作製を行った。しかしながら、ATBF1ヘテロマウス (+/-) は現在も飼育可能であり、飼育中の観察により、通常のマウスに比較して早期の死亡傾向や、 肥満傾向が明らかになってきている。つまり、
(1)なぜ早期に死亡するのか?原因は何か?
(2)なぜ肥満を来すのか?組織像の特徴は何か?
この2つの問題を早期に解き明かし、論文にする必要がある。

今後の研究の推進方策

理由と重複になるが、ATBF1 の基本的な機能を解き明かすのが前立腺癌の問題に取り組むより早期になるべきであるとの判断より、
ATBF1ヘテロマウス (+/-) の早期の死亡傾向や、 肥満傾向の原因、すなわち
(1)なぜ早期に死亡するのか?原因は何か?
(2)なぜ肥満を来すのか?組織像の特徴は何か?
この2つの問題を早期に解き明かす、ことを最優先する。

次年度使用額が生じた理由

研究遅滞あり。
次年度消耗品に使用します。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Expression and subcellular localization of AT motif binding factor 1 in colon tumours.2017

    • 著者名/発表者名
      Kataoka H, Miura Y, Kawaguchi M, Suzuki S, Okamoto Y, Ozeki K, Shimura T, Mizoshita T, Kubota E, Tanida S, Takahashi S, Asai K, Joh T.
    • 雑誌名

      Mol Med Rep.

      巻: 16(3) ページ: 3095-3102

    • DOI

      10.3892/mmr.2017.7016

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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