研究課題/領域番号 |
16K11031
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
木村 剛 日本医科大学, 医学部, 准教授 (20234354)
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研究分担者 |
山本 陽一朗 信州大学, 医学部, 特任講師 (00573247)
齋藤 彰 東京医科大学, 医学部, 教授 (10504615)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 表在性膀胱癌 / BCG / 免疫組織化学染色 / データベース |
研究実績の概要 |
平成28年度に日本医科大学附属病院泌尿器科の研究協力者が人事異動で不在となり,マンパワーの不足により計画していた研究に遅れが生じた.平成29年度では新たな研究協力者を確保したが,十分な研究時間が得られず,計画していた内容に関して進捗の遅れが生じている.以下に,平成29年度に行い得た研究内容を示す. 1.日本医科大学附属病院において,経尿道的膀胱腫瘍切除術を行い,組織診が行われた症例で,かつ,BCGの膀胱内注入療法が施行された各症例において,年齢,全身状態,症候の有無,血算,生化学などの臨床情報,画像(骨盤部MRI,全身CT,骨シンチなど)による臨床的病期診断,病理学的因子として,腫瘍の肉眼像や組織像(悪性度,病理学的深達度,浸潤形式,リンパ管・静脈侵襲の有無,断端の状態),さらに,再発の有無,再発までの期間などの調査を行い,過去3年分の膀胱癌症例のデータベースをほぼ完成した. 2.CD8による免疫組織化学染色をサンプル症例に行い,機械学習におけるプログラムのセッティングを改善した.セグメンテーションから測定、機械学習までの一連の作業を一部の実症例において確認することができた.また,機械学習を効率よく進めていくため,研究分担者と電話および直接のミーティングを通し綿密に行った.次年度以降は実際の解析を効率よく進めていくため,より打ち合わせの頻度を増やしていくとともに,本格的な症例分析を進めていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究協力者のマンパワー不足等で実験計画の遂行が難しかった.
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者と相談しながら,研究計画を見直した上で進行中である. 本年度において,1.染色条件を調整したCD8による免疫組織化学を行い,標本を作製し,Nanozoomer (浜松フォトニクス)を用いて,病理標本のデジタル化を行う.2.網羅的定量的な形態情報解析:デジタル化した病理標本(バーチャルスライド)全範囲の腫瘍内浸潤リンパ球の細胞核に対し精密に各々30項目以上の形態特徴量を抽出するためにリンパ球用に調整を加え精度を高める.核形態特徴量はArea, Perimeter, Compactness, Eccentricity, FormFactor等の数学的に定義された特徴量とGray-Level Co-Occurrence Matrix (GLCM)等の核内テキスチャーを含む約30項目を解析する.4.BCG前後の血液中PBMC分画をフローサイトメトリーで解析する.
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 研究が遅れているため,必要物品の購入がなかったため. (使用計画) 免疫組織化学用試薬,抗体の購入,フローサイトメトリー検査費に充てる予定である.
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