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2018 年度 研究成果報告書

尿路HPV感染率と性器悪性腫瘍とHPVとの関連性についての検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関金沢大学

研究代表者

重原 一慶  金沢大学, 附属病院, 助教 (20595459)

研究分担者 北川 育秀  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (00452102)
飯島 将司  金沢大学, 附属病院, 助教 (70749168)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードヒトパピローマウイルス / 性感染症 / 尿路感染症 / 陰茎癌 / 尿路上皮癌
研究成果の概要

泌尿器科を受診した患者845例を対象とし尿検体を用いて尿路HPV検出率を調査したところ、HPVおよび高リスク型HPV検出率はそれぞれ6.2%、3.1%であった。尿道炎患者、尿路悪性腫瘍患者においてHPV検出率が高いことが分かった。そこで尿路上皮癌患者に的を絞って膀胱洗浄液を用いてHPV検出率を調査したところ、HPV検出率は9.0%であった。
また、陰茎癌34例を用いてHPV検出率を検討したところ、HR-HPV検出率は35%であり、in situ hybridization(ISH)や免疫染色(IHC)にて、感染したHPVが発癌に関連していたことを確認した。

自由記述の分野

性感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

過去の多くの疫学研究にて男性の主なHPV感染部位は外性器(陰茎、亀頭)であると考えられていた。一方、今回の検討で男性の尿路にもHPV感染症が生じていることが分かり、特に尿路性器悪性腫瘍患者においてHPV検出率が高率であることを突き止めた。尿路HPV感染が尿路悪性腫瘍の発症に何らかの影響を与えていることを示唆する結果であり、今後さらなる検討が望まれる。
また、本邦において陰茎癌の約40%はHPV感染が関連していたことも判明した。HPV感染の病原性は女性に限定されたものではなく、今後、本邦においてワクチン接種が再開された場合、諸外国と同様に男性に対する接種も考慮すべきであると思われた。

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公開日: 2020-03-30  

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