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2018 年度 研究成果報告書

骨髄および脂肪由来細胞を用いた尿道括約筋様構造体による機能的尿道括約筋の再生

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関信州大学

研究代表者

中沢 昌樹  信州大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (60721040)

研究分担者 今村 哲也  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (00467143)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード脂肪組織由来幹細胞 / 尿道再生 / バイオ3Dプリンター / 凍結傷害 / 自家移植 / ウサギ
研究成果の概要

尿失禁は、日常生活、社会活動において、多くの支障を及ぼすとともに、高齢化社会を迎える本邦では、尿失禁治療開発は重要課題である。われわれは、脂肪組織由来細胞からバイオ3Dプリンターを利用して立体型構造体を用いた腹圧性尿失禁の新規治療法の開発を考案した。
ウサギ脂肪由来細胞から作製したC型構造体を凍結傷害尿道に自家移植した。移植構造体の中で、脂肪由来細胞の横紋筋、平滑筋、神経細胞や血管内皮細胞等の分化が認められた。さらに、構造体を構成している細胞からの細胞成長因子などの発現が認められた。これらの結果から、構造体移植による新規尿失禁治療の可能性を見いだした。

自由記述の分野

泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で作製した立体型組織構造体(C型構造体)移植は、腹圧性尿失禁に対する新規治療として可能性がある事が示唆された。本研究の学術的意義として、①単一の脂肪組織由来細胞から尿道再生を可能にする構造体を作製したこと、②構造体を構成している細胞が、移植部位で尿管構成細胞である横紋筋、平滑筋、神経細胞や血管内皮細胞等への分化を示したこと、③構造体を構成している細胞からの細胞成長因子などによって周辺組織が再生したこと、が挙げられる。
高齢化社会を迎える本邦において、排泄ケア(尿失禁改善)は、健康寿命を考えた上で非常に大きな要因となることから、本研究は、社会的意義も大きく、社会貢献に寄与できると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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