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2018 年度 研究成果報告書

細胞周期を考慮したBKウイルス腎症診断法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11066
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関福岡大学 (2017-2018)
九州大学 (2016)

研究代表者

升谷 耕介  福岡大学, 医学部, 准教授 (30419593)

研究分担者 鶴屋 和彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20372740)
土本 晃裕  九州大学, 大学病院, 助教 (50572103)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードBK polyomavirus / 腎移植 / 病理
研究成果の概要

BKウイルス (BKV) 腎症の病理標本を用い、連続切片を作成しSV40 large-T抗原 (TAg) とBKV VP1の免疫染色を行った。TAg染色では尿細管細胞核に陽性像を呈したが、VP1は核、細胞質、尿細管内の脱落細胞など多彩な陽性像を呈した。全標本を目視で観察し、陽性尿細管数を計数したところ、TAg陽性尿細管2.8%に対しVP1陽性尿細管は1.4%(P=0.2)であった。2検体においてVP1染色は偽陰性を呈した。初回生検を用いて血清Cr上昇と染色陽性尿細管との相関を検討したところ、VP1陽性尿細管数とCr上昇は有意な正の相関を示したが、TAg陽性尿債アkンとの相関は有意ではなかった。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

VP1染色は多彩な陽性所見を呈し、視認性も良好であったが、陽性尿細管数で見ると古典的なSV40 TAg染色の半数の尿細管を検出し、感染尿細管が非常に少ない検体では偽陰性の可能性もある。従って腎症の診断の感度としてはSV40 TAg染色を超えることはないと考えられる。ただし、VP1陽性尿細管が多い症例ほど血清Cr値の上昇が大きいことから、治療経過や予後をより反映する可能性がある。Banff Working GroupがTAg染色をベースとした新しいBKウイルス腎症のステージ分類を発表しているが、予後予測能力については染色法も含め更なる検討が必要と考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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