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2019 年度 実績報告書

男性不妊症由来iPS細胞のエピゲノム解析および幹細胞研究による男性不妊症の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K11072
研究機関東邦大学

研究代表者

小林 秀行  東邦大学, 医学部, 准教授 (10408875)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード男性不妊症 / iPS細胞 / マイクロミニピッグ
研究実績の概要

2016年の年末に電気工事の影響で、-80℃の冷凍庫が故障し、温度上昇を引き起こした。そのため、冷凍庫内に保管していたTESEおよびmicro-TESEにて採取した精巣組織や、マイクロミニピッグの組織や細胞、その他試薬などすべてを失った。そのため、実験継続はできず、検体を集めることから始まった。その作業は、2019年まで行なったが、十分な検体を採取できず、予定していた実験は施行できなかった。
不慮のアクシデントで、検体をすべて失ったために予定していた研究はできなくなったので、代替えの研究として、若年者が癌に罹患したときに、妊孕性温存のために精子凍結を行なうが、その過去10年間にわたる統計を行なった。精子凍結を行なう疾患は、最も精巣腫瘍が多く、次に血液癌、3番目に消化器癌であった。年々、精子凍結の件数は増えており、がん生殖の気運が高まっていることが分かった。癌を克服したあと、凍結された精子の使用率についても検討した。報告では、10%台の使用率と非常に低いことが言われている。我々の研究でも、9.0%台と使用率は決して高くなかった。原因としては、若年のときに癌の治療に追われ十分な教育を受けることができない。そのため、就職しても低収入であることが多く、未婚のままが多いことが挙げられる。また、結婚しても十分な貯蓄ができないため、挙児を希望しても金銭的に、凍結精子を用いた顕微授精は高額にて支払いが困難のためと考察した。
-80℃の冷凍庫の故障にてすべての検体を失い、実験の継続が困難であったが、マイクロミニピッグマイクロミニピッグからのiPS細胞は困難であることが分かった。まだ、世界中でも成功とはなっておらず、今後は、マイクロミニピッグ由来iPS細胞の樹立をテーマとして研究を行なうことが先決と考える。

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公開日: 2021-01-27  

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