研究課題
現在の不妊治療において、着床不全に対する診断・治療をする事が求められている。前方視的に子宮の着床能を評価する事ができれば、不妊治療の治療効率を向上させる事ができる。これまで子宮の着床能を前方視的に評価する事ができる効果的なパラメータがなかった。我々は先行研究において、ヒトにおいても電気生理学的パラメータXおよびYにより前方視的に子宮の着床能を評価できる事を確認した。そこで、当該研究においてはこれらパラメータにより前方視的に子宮の着床能を評価するための至適測定時期を決定する事を目的として、月経周期の中においてこれらパラメータXおよびYがどのような変化をするのか検討を行う。本年度はヒト子宮腔内における電気生理学的パラメータXおよびYを測定する事ができるプローブの作製を行った。当初の作製工程で完成したプローブの安定性試験をしている過程で、時間の経過ともに電極が不安定になる事を発見した。そのため、安定化を図るために、プローブの再設計を施行し、電極の安定性を確認した。前臨床試験の結果を待って、臨床研究について倫理委員会へ申請する予定である。
2: おおむね順調に進展している
プローブの製作過程における問題点が発見されたため、この改善のためにプローブの再設計が必要であった。臨床研究を開始する前に、プローブの安定化を図るために、プローブの性能と安定性を評価できるようなシステムを構築した。今回の問題点は想定外の問題点であったが、解決する事ができ、実際に臨床研究を開始する前に早期に発見する事ができたために大きな損失をもたらす事はなかった。
今後、臨床研究計画書、説明書、同意書、同意撤回書を作成し、本学および他院の自主臨床研究に関わる倫理委員会に申請し、承認を得た上で臨床研究を施行する予定である。臨床研究に施行に関しては臨床研究責任保険に加入する予定である。作製したプローブについて、長期間保管による影響がないか引き続き観察していく方針である。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 15件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (17件)
Reprod Sci
巻: 25 ページ: 830-836
10.1177/1933719117698575.
Clin Case Rep
巻: 5 ページ: 145-149
10.1002/ccr3.766.
J Obstet Gynaecol Res
巻: 43 ページ: 1132-1138
10.1111/jog.13336.
CEOG
巻: in press ページ: in press
Biochem Biophs Res Commun
巻: 8;485(3) ページ: 686-692
10.1016/j.bbrc.2017.02.103
巻: 4 ページ: 541-544
10.1002/ccr3.562.
Gynecol Minim Invasive Ther
巻: 5 ページ: 132-133
10.1016/j.gmit.2015.04.006
Gynecol Obstet
巻: 4 ページ: 17-18
10.11648/j.jgo.20160403.12
巻: 4 ページ: 25-29
10.11648/j.jgo.20160405.11
巻: 4 ページ: 34-37
10.11648/j.jgo.20160406.11
Gynecol Obstet Invest
巻: 81 ページ: 353-358
10.1159/000441780.
巻: 42 ページ: 467-470
10.1111/jog.12930.
巻: 42 ページ: 883-889
10.1111/jog.12969.
巻: 42 ページ: 1858-1863
10.1111/jog.13121.
Sci Rep
巻: 6 ページ: 24853
10.1038/srep24853.
周産期医学
巻: 46 ページ: 271-275