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2019 年度 研究成果報告書

ヒト卵子形成および胚発生における卵胞液中・血中脂肪酸の影響

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11098
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関琉球大学

研究代表者

銘苅 桂子  琉球大学, 医学部附属病院, 教授 (30444912)

研究分担者 屋 宏典  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (10177165)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード生殖不妊内分泌 / 生殖補助医療 / 多価不飽和脂肪酸 / 卵胞液
研究成果の概要

本研究の目的は、卵胞液中のPUFA(多価不飽和脂肪酸)の濃度が、卵子の質や受精、胚の質との関連を明らかにすることである。2016年8月から2017年12月の間に、体外受精と胚移植の対象となる28人の女性を対象に前向き研究を実施。28個の血清サンプルと140個の卵胞液サンプルを収集し、PUFA分画をガスクロマトグラフィーを使用して分析した。 各患者の6つの連続した卵胞から2mlずつ個別に吸引し、卵胞から採取した卵子のその後の培養状況と一致させた。ある種のPUFAは受精の有無によって有意に高値、または低値であり、卵胞液中のPUFAの濃度は、受精において重要な役割を果たす可能性がある。

自由記述の分野

生殖不妊内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国では、晩婚化により初産年齢が高齢化の一途をたどっており、不妊治療を要するカップルが急増している。不妊治療のひとつである体外受精においては、顕微操作など技術の発展が著しいものの、最終的な妊娠成功には卵子や精子の質が重要である。食生活が卵子の質に関連するかどうかに関する疑問は、大きな研究課題である。本研究により、ある種のPUFA(多価不飽和脂肪酸)が受精に影響する可能性が明らかとなった。しかしながら、良好胚との関連はみられず、食生活の改善によって体外受精の成績を向上させることができるかどうかは未だ不明である。今後のさらなる研究が必要である。

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公開日: 2021-02-19  

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