研究課題
脂質代謝に関わると思われるタンパク質のコンディショナルノックアウトマウスを作成したところ、Floxedマウスには雌雄共に妊孕性が維持されていることが確認された。Creリコンビナーゼ発現マウスとの交配で得られたコンディショナルノックアウトマウスは雄性赴任であることが認められた。このノックアウトマウスの形態的解析を主に行った。具体的にはコンディショナルノックアウトマウスとFloxedマウスをブアン固定し、精巣と精巣上体のパラフィン切片を作成し、PAS-hematoxylin染色を行った。その結果、Floxedマウスの精巣上体には成熟精子が認められたが、コンディショナルノックアウトマウスの精巣上体には正常な成熟精子は認められなかった。Floxedマウスの精巣ではすべてのステージが認められたが、コンディショナルノックアウトマウスの精巣切片では、減数分裂中の精母細胞は確認できたが、伸長期精子細胞は認められなかった。現在、異常が認められるステージを明らかにし、透過電子顕微鏡により微細形態の異常を観察を行っている。
2: おおむね順調に進展している
精子形成に異常があり、どのステージで現れるかを絞り込めたため。
特定のステージの異常が認められたが、セルトリ細胞側か精子細胞側の異常かが問題である。そこで、電子顕微鏡観察によって微細形態観察を行う。また、別のプロモーター制御下のCreリコンビナーゼ発現マウスを導入し、セルトリ細胞側か精子細胞側の異常かを明らかにすることを検討したい。
年度内に収まりそうだった実験が延びたため。
昨年度から継続して行っている実験に用いる。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 8件)
JOURNAL OF PLANT RESEARCH
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1007/s10265-017-0907-7
JOURNAL OF ASSISTED REPRODUCTION AND GENETICS
10.1007/s10815-017-0869-7
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巻: - ページ: -
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HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
巻: 23 ページ: 167-171