子宮平滑筋肉腫の診断で治療が行われている、ホルマリン固定パラフィン包埋検体を用いた解析を実施した。子宮平滑筋肉腫と診断された摘出子宮検体から、それぞれ肉腫組織と(正常)筋層組織を採取し、それらからmRNAを抽出し、デジタルカウント遺伝子発現解析(ncounter)および網羅的遺伝子発現解析を実施した。前者においては正常筋層組織と比べて肉腫組織内の免疫環境の相違を検討すべくPanCancerImmune Profiling for Humanパネルを用いて検討した。子宮に限局した子宮平滑筋肉腫症例6例において腫瘍免疫と予後との関連を検討した結果、予後良好群では特にT細胞免疫系の亢進が確認された。
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