本研究は、若年女性を対象とし、栄養摂取量の過不足が骨量と骨代謝動態に及ぼす影響を調べることを目的とした。身体的特徴、生活習慣(毎食の摂取頻度、食生活のリズム、栄養素摂取量)を把握した。超音波骨量測定装置を用いて右踵骨の骨量を、骨代謝マーカー及び骨代謝栄養関連因子をそれぞれ測定した。Ca、Mg摂取量が充分な群はBMDが有意に高かった。低骨量群ではOCとP1NPが有意に高値であった。低骨量群ではucOCが高い傾向が認められた。25OHVDが<20 ng/mlの群ではBAPが有意に高値であった。ビタミンDやKの不足が骨代謝を高回転型に誘導し、その結果BMDの低下につながっている可能性が示唆された。
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