研究課題/領域番号 |
16K11141
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 圭一郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (90359886)
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研究分担者 |
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
春間 朋子 岡山大学, 大学病院, 助教 (60751774) [辞退]
平松 祐司 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (80218817)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 子宮体癌 / Epigenetic変異 / MGMT / MSH2メチル化 |
研究実績の概要 |
近年ゲノム医療は目覚ましい発展をとげ,従来から行われている治療法(抗癌剤等)に加え,遺伝子解析で得られた結果により分子標的治療が使用されるようになってきた。しかしながら婦人科癌においては,卵巣癌・子宮頚癌にベバシツマブ,卵巣癌にオラパリブが使われるようになってきたが,子宮体癌においては未だ有効な分子標的薬は見つかっていない。 子宮体癌においては総合的ゲノム特性解析結果がThe Cancer Genome Atlas (TCGA)から発表され(The Cancer Genome Atlas Research Network. Nature. 2013),我々は以前より子宮体癌がLynch症候群関連腫瘍に含まれることに着目し,遺伝子変異情報を基盤とした子宮体癌に対する遺伝子変異解析を随時進めてきた。遺伝子変異情報だけにより構成されるPrecision Medicineには限界があり,Precision Medicineからより細やかなPersonalized Medicineへ繋ぐためには遺伝子変異だけでなく,Epigenetic変異も加味する必要があり,MHL1/MSH2/MGMT promoter methylationのEpigenetic変異を測定を行った。大腸癌の予後や薬剤効果に寄与するO6-methylguanine-DNA methyltransferase(MGMT)やMSH2メチル化を子宮体癌で検討を行ったが,MGMT発現率は0.8%,MSH2メチル化は2.4%であり,子宮体癌は大腸癌と比較して,子宮体癌は大腸癌ほどメチル化に深く関わっていないことを認めた。
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