研究分担者 |
山田 有紀 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20588537)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40178330)
栗田 典之 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40283501)
長安 実加 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (80623496)
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研究実績の概要 |
独自に開発した高精度分子シミュレーション手法を用い、ウロキナーゼとウロキナーゼ受容体複合体の水中での安定構造を決定し、そ れらの間の特異的相互作用を電子レベルで初めて解析した。その結果、ウロキナーゼ中の4個のアミノ酸(Lys23, Phe25, Lys46, Lys9 8)がウロキナーゼ受容体との結合に重要であることを明らかにした。ウロキナーゼ受容体の鍵穴に入り込まずに表面を覆う「 バンドエイド型」ペプチドを今まで複数試作し、最小単位として[Gly-Lys-(Gly)n-Lys-Gly]構造を有するペプチド合成に成功している 。今回はn=5,6,7,8,9,10とした時の結合強度をシミュレーションで検討した結果、n=5が最適であった。このペプチドAを使用して昨年度はFITC-uPAを用いたuPA-uPARの結合阻害実験、ボイデンチャンバーアッセイを用いた浸潤能抑制試験を行った。本年は浸潤能抑制の効果を時間経過で判断するために、Incucyte zoomを用いた浸潤能抑制試験を行った。また増殖能についても評価を行った。
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