• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

受容体を覆う「バンドエイド型」次世代ペプチド薬を用いた卵巣がん治療

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K11148
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

吉田 昭三  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40347555)

研究分担者 山田 有紀  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
小林 浩  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40178330)
栗田 典之  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40283501)
長安 実加  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (80623496)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード卵巣がん / 低分子阻害薬 / 浸潤 / 転移 / 獲得耐性
研究成果の概要

卵巣癌を含む各種悪性腫瘍培養細胞における、uPA結合部位のバンドエイド型ペプチドKGnの有効性を評価した結果、nを変化させ、合成ペプチドを作成しin vitroにおける浸潤抑制効果を検討した結果、KG5の抗腫瘍効果が最も高く、次にKG6が高かった。鍵穴に深く入り込む従来型低分子薬uPA17-34は、卵巣癌の増殖及び浸潤を抑制するものの、1か月で獲得耐性を認めたがKG6は3か月以上の接触培養でも薬剤耐性を認めなかった。KG6の親和性はやや劣るものの、ヒトへの応用では有利であると考えられる。ヌードマウスを用いた動物実験でも、CDDPとの併用効果を確認しバンドエイド型ペプチドの効果を実証できた。

自由記述の分野

婦人科腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌治療としての低分子医薬品としてチロシンキナーゼ、PARP、Rafキナーゼ、MEK、CDK、プロテアソームに対する阻害薬などが開発されている。本邦において使用できる新規分子標的薬は、初回効果を発揮してもほとんどの患者は薬剤耐性獲得により治療効果が減弱するという、低分子医薬品に共通の欠点がある。そこで、我々が得意とする分子シミュレーション法によりペプチドを設計・試作することが可能である。本提案は、獲得耐性を生じにくい低分子医薬品の開発であるが、この技術はキナーゼドメインの鍵穴ポケットにも応用可能であり、他の低分子医薬品へ応用・展開が可能となる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi