研究成果の概要 |
卵巣癌のうち、漿液性癌、類内膜癌ではFGF3, FGF4コピー数増幅が少数ながら認められ、分子標的薬ソラフェニブの効果が期待できる可能性が示唆されたが、明細胞癌では殆ど認められなかった。卵巣癌に対するソラフェニブは本邦では臨床投与は殆どなされておらず、少数例の薬剤感受性試験においてはソラフェニブ感受性症例はなく、上記について臨床的には実証されていない。 子宮体癌や子宮頸癌ではFGF3, FGF4コピー数増幅を認めた症例は少なく、細胞株ではコピー数増幅は認められないことから、ソラフェニブが有効な症例は殆どないか、少なくともFGF3, FGF4コピー数増幅での効果予測に限界があることが示唆された。
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