研究課題/領域番号 |
16K11163
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
高井 雅聡 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (90770933)
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研究分担者 |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00551748)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70388255)
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80432491)
兪 史夏 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80625674)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 癌関連線維芽細胞 / 子宮体がん / 肥満 |
研究実績の概要 |
「肥満による子宮体がん癌関連線維芽細胞活性化メカニズムの解明とその制御」 近年子宮体癌の罹患率は増加しており、肥満の増加が子宮体癌の増加の一因となっている。肥満における癌の進展の要因として組織の低酸素環境や高Interleukin-6 (IL-6)の影響が知られているがその詳細なメカニズムは分かっていない。また近年、癌周囲環境においてがん関連繊維芽細胞(cancer-associated fibroblasts;CAFs)が癌の浸潤・転移に重要な働きを担っていることが知られている。そこで我々は子宮体がん癌関連線維芽細胞において低酸素およびIL-6がどのように影響するかについて研究することにより子宮体癌進展のメカニズムを解明することを目的とした。 平成29年度:我々が作製した子宮体がん354例の組織マイクロアレイ標本を用い、肥満群(BMI>25) 非肥満群(BMI≦25)に分けて低酸素誘導因子であるHIF-1αおよびEMT関連蛋白(Snail、Slug、TWIST、E-cadherin)の免疫染色を行い、それぞれの発現の違いおよび浸潤・転移の有無、予後などの臨床病理学的因子に影響するか否かを解析し、肥満群におけるHIF-1αの発現が上昇している可能性が示唆された。現在は子宮体がん患者の血清を採取しELISA法を用いてIL-6を測定し、BMIなどの臨床的背景との関連および予後に関してどのように影響しているかについて検討することを目的とし施設研究倫理委員会に申請中である。さらにCAFsを培養しており、がん細胞株とともに移植し転移・浸潤能を検討するよていである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
産婦人科研究室および大学研究科において必要実験装置は整っており、また共同研究者も協力的であることからおおむね順調に進展している。 今後は倫理委員会に承認の上患者血清を採取しIL-6などを測定の上比較検討である。さらにvivoにおていも準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に則って研究を推進し、平成30年度末までの研究内容を一層深めつつ、平成31年度の名古屋で開催される日本産科婦人科学会に報告ができるように努力をする。
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