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2018 年度 実績報告書

子宮頸癌における細胞分泌エクソソームを用いた次世代ドラッグデリバリー治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K11164
研究機関大阪医科大学

研究代表者

林 正美  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00551748)

研究分担者 大道 正英  大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道  大阪医科大学, 医学部, 講師 (10625502)
田辺 晃子  大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
佐々木 浩  大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
寺井 義人  大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278531)
藤原 聡枝  大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード子宮頚癌 / マイクロRNA / エクソソーム
研究実績の概要

microRNA(miRNA)は、約22塩基と非常に短い1本鎖RNAで、様々な遺伝子の発現調節を行う。癌遺伝子c-mycの、標的遺伝子プロモーターへの結合を促進するMYCBPの遺伝子発現が、miRNAの一つであるmiR-22により抑制されることを我々は子宮頚癌細胞株にて確認し、さらにmiR-22を子宮頸癌株に遺伝子導入すると細胞増殖が抑制され、miR-22をノックダウンすると細胞の遊走能が亢進することを確認した。
エクソソームは、細胞から分泌されるナノサイズの細胞外顆粒で、脂質二十膜構造に、シグナル伝達物質、mRNAやmiRNAなどの遺伝子発現調節因子を内包し、血清、唾液、尿、母乳などの体液に分泌される。そこで、miR-22を癌選択的に輸送するため、エクソソームに着目し、進行・再発子宮頸癌の治療へ応用するための検討を行うこととした。
超遠心法を用いてHEK 293細胞のエクソソームを抽出し、Western Blotting、電子顕微鏡およびナノ粒子解析システムで確認した。次に、HEK293細胞にmiR22を遺伝子導入し、その細胞の分泌するエクソソーム内にmiR-22が発現していることを確認した。さらに、回収したエクソソームを子宮頸癌細胞株に投与し、放射線治療感受性への影響をclonogenic assayを用いて確認したところ、miR-22内包エクソソームの投与により、放射線感受性が上昇した。

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公開日: 2019-12-27  

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