研究課題
OMPを経鼻免疫を行い、頸部リンパ節に免疫誘導を行い、制御性T細胞が頸部リンパ節に与える影響について検討した。BALB/cマウスに、免疫抗原としてインフルエンザ菌由来OMPをコレラトキシンと共に3回経鼻免疫を行い、OMP免疫マウスを作成した。投与後21日目に、ワクチン投与マウスより頸部リンパ節よりスチールメッシュによる細砕にて単核球(MNC)を分離した。未免疫のマウスとOMP免疫マウス各5匹から脾臓を採取し、細胞レベルにまで細砕し、制御性T細胞とhelper T細胞を分離した。頸部リンパ節由来単核球と制御性T細胞を共に培養し、OMP添加培養を行い、24、72時間経過後に培養液および培養細胞を採取した。採取した培養液はBio-Plex TM Pro Mouse Cytokine Assayによりサイトカイン産生について解析を行い、培養細胞はフローサイトメトリー解析を行った。頸部リンパ節由来MNCと制御性T細胞 及びhelper T細胞との共培養において、72時間培養では、Controlと比較してIL-10の産生が亢進した。フローサイトメトリーによる解析では、制御性T細胞、またはhelper T細胞 との共培養において、Controlと比較して24時間においてCD69+B220細胞の割合が増加していたが、72時間培養においては、Controlと比較してナイーブマウスおよびOMP免疫マウスにおいて明らかな差を認めなかった。B細胞の抗原提示能に関して、 CD80+B220細胞の割合は、24時間培養においては各群における割合に差は認めないものの、72時間培養において、Controlと比較してCD80+B220細胞の割合はナイーブマウスおよびOMP免疫マウスでは低下していた。
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Annals of Otology, Rhinology and Laryngology
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