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2018 年度 研究成果報告書

細胞性免疫操作による老人性難聴予防

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11202
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

岩井 大  関西医科大学, 医学部, 教授 (10232638)

研究分担者 稲葉 宗夫  関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70115947)
研究協力者 稲葉 宗夫  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードTreg / IL-1 / 細胞性免疫 / 老人性難聴 / 酸化ストレス / 聴性脳幹反応 / 螺旋神経節 / 老化予防
研究成果の概要

人口老齢化による老人性難聴罹患人口の増加にもかかわらず、本難聴の予防法はいまだ確立されていない。申請者はこれまでCD4+T細胞のうち、制御性T細胞(Treg)とIL-1受容体2型発現細胞(T1R2)が老人性難聴進行とともに増加することを明らかにしている。そこで、老化促進・早期難聴モデルマウスであるSAMP1に、TregとT1R2とが除かれたCD4+T細胞分画(nTnI)を定期的に同系接種した。
その結果、nTnI接種は、1.難聴進行を予防し、2.蝸牛への細胞浸潤はないが螺旋神経節萎縮を抑制し、3.血中酸化ストレス(nitric oxide、NO)上昇を予防することが明らかとなった。

自由記述の分野

内耳免疫、難聴治療、

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの抗加齢研究は長い観察期間を要し速やかな成果を得にくいため、今回、老化促進・早期難聴モデルマウスであるSAMP1を用いて実験を行った。このマウスはヒトと同じく加齢性の胸腺萎縮・細胞性免疫能低下・難聴(蝸牛の機能低下と萎縮)を示すため、全身免疫機構と聴覚とを検討する格好のモデルである。
今回の研究結果から、nTnI(老化・難聴に関与するTreg・T1R2が除去されたCD4+T細胞分画)の定期的な接種(全身細胞性免疫機能の若返り)にて、難聴を予防できることが明らかとなった。したがって、臨床においても同様の処置にて、老人性難聴、さらには広く老化予防(抗加齢療法)に発展できる可能性を考える。

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公開日: 2020-03-30  

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