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2016 年度 実施状況報告書

好酸球性炎症粘膜におけるTRP受容体ファミリーの発現とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16K11208
研究機関福井大学

研究代表者

徳永 貴広  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (10464075)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード好酸球性炎症 / TRPV3
研究実績の概要

ヒト正常気管支上皮細胞(NHBE)を上皮由来サイトカインであるIL-33およびTSLPで共刺激すると、TRPV3の発現が高まることが分かった。また、NHBEにsiRNAを用いてTRPV3をノックダウンさせ、IL-33およびTSLPで共刺激すると、炎症性サイトカインであるTGFαの放出が抑制されることが分かった。しかし、TRPV3アゴニストである樟脳、メンソール、オイゲノールなどでNHBEを刺激しても、放出される炎症性サイトカインに変化は認められなかった。まだ気道粘膜上皮細胞でのTRPV3の機能を解明するには至っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ヒト正常気管支上皮細胞(NHBE)を用いた研究を継続して行っているが、気道粘膜上皮細胞でのTRPファミリーの機能を解明するには至っておらず、その先の研究を行うことができない状態である。

今後の研究の推進方策

1.TRPV3アゴニスト・アンタゴニストが治療薬として臨床応用可能であるか明らかにする。
上記実験で、炎症に対する関与が示されれば、採取した鼻茸組織から細胞を培養し、アゴニストを投与して、同様の反応が起きるかどうかを確認する。

2.TRPV3アゴニストであるカンフル・メンソールが治療薬として臨床応用可能であるか明らかにする。
カンフル・メンソール軟膏を鼻腔に塗布し、症状が改善するか検討する。

次年度使用額が生じた理由

先に述べた理由で、研究がやや遅れており、本年度に行う予定であった実験を次年度に行うため。

次年度使用額の使用計画

次年度は実験に用いる試薬や機材を購入する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The significant expression of TRPV3 in nasal polyps of eosinophilic chronic rhinosinusitis2017

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga T, Ninomiya T, Kato Y, Imoto Y, Sakashita M, Takabayashi T, Noguchi E, Fujieda S
    • 雑誌名

      Allergol Int.

      巻: 66 ページ: 610-616

    • DOI

      10.1016/j.alit.2017.04.002

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 好酸球性副鼻腔炎におけるTRPV3遺伝子の発現解析2016

    • 著者名/発表者名
      徳永 貴広, 意元 義政, 坂下 雅文, 高林 哲司, 藤枝 重治
    • 学会等名
      第65回日本アレルギー学会学術大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-06-17 – 2016-06-19

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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