研究課題/領域番号 |
16K11216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
久保 和彦 九州大学, 大学病院, 特別教員 (00419540)
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研究分担者 |
村上 大輔 九州大学, 大学病院, 助教 (80568965)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 農薬 / アレルギー |
研究成果の概要 |
PM2.5には農薬を含む環境化学因子が多く付着しているが、スギ・ヒノキ花粉症症状のうちくしゃみ、鼻みずは前日のPM2.5の飛散量が多いほど症状が強くなり、鼻茸上皮ではAhR発現細胞が多いほど好酸球遊走因子Eotaxn-1を発現する細胞が多いことを見出した。気道のうち咽頭・喉頭の構成細胞である扁平上皮細胞の増殖をある種の農薬が増強することが分かり、in vitroでの新規標的分子の探索のための系を構築した。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本人の気道アレルギーとして最多のスギ・ヒノキ花粉症がPM2.5によって増悪すること、そしてヒトでの鼻組織にて実際に環境化学因子の受容体であるAhRとアレルギー増強要因の好酸球遊走因子Eotaxin-1の関連していることを初めて示した。また、培養細胞を用いてそのスクリーニング系を確立するための基礎実験を終了した。このことは、今後の研究継続の意義を強めたとともに、将来農薬の安全なスクリーニング法を完成させるための1歩を踏み出したといえる。
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