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2018 年度 実施状況報告書

独立した疾患としてのIgG4関連慢性鼻副鼻腔炎の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K11217
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

野中 学  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70271351)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードIgG4関連疾患 / 慢性鼻副鼻腔炎
研究実績の概要

IgG4-RDに伴う慢性副鼻腔炎(CRS)とその他のCRSの篩骨洞粘膜において、IgG4-RDの病態形成に重要といわれている免疫グロブリンクラススイッチ関連分子であるAID、Treg及び免疫担当細胞に関して、差異があるか免疫組織化学的に検討した。その結果、IgG4-RDに伴うCRSの篩骨洞粘膜においてはコントロールの篩骨洞粘膜と比較して、AID陽性細胞、Foxp3陽性細胞、CD20陽性細胞が有意に増加していることがわかった。
従って、IgG4-RDに伴うCRSの副鼻腔粘膜において増加したCD20陽性細胞が、AID及びTregの産生するサイトカインにより免疫グロブリン産生をIgG4へ誘導することで、副鼻腔粘膜でIgG4陽性細胞が増加している可能性が推測された。さらにIgG4-RDに伴うCRSでのAID陽性細胞、Foxp3陽性細胞、CD20陽性細胞の優位な増加は、同じ患者の下鼻甲介粘膜ではみられなかった。これらのことより、IgG4-RDに伴うCRSは、IgG4-RDと同じ病態により形成されていると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

IgG4関連疾患に伴う慢性鼻副鼻腔炎においては、IgG4関連疾患と同じIgG4を誘導する因子が亢進しており、IgG4関連副鼻腔炎といえる可能性が高い。

今後の研究の推進方策

亢進がみられたAIDのreal time PCRを施行中である。

次年度使用額が生じた理由

教授選考が長引いたため一部の実験が遅れたため。

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公開日: 2019-12-27  

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