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2019 年度 研究成果報告書

独立した疾患としてのIgG4関連慢性鼻副鼻腔炎の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11217
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

野中 学  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70271351)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード慢性鼻副鼻腔炎 / IgG4関連疾患 / クラススイッチ
研究成果の概要

IgG4関連疾患では慢性鼻副鼻腔炎 (CRS) をしばしば合併することが報告されている。このCRSは、新しいCRSの概念である可能性がある。IgG4クラススイッチと体細胞突然変異にかかわる因子であるAIDはIgG4関連疾患の小唾液腺やアレルギー性鼻炎の鼻粘膜で発現していることが示されている。我々は、AID がIgG4関連疾患に合併するCRSの副鼻腔粘膜ではコントロールと比較して有意に発現亢進していることを明らかにした。このことは、IgG4関連疾患に合併するCRSが新たな独立したCRSであることを示唆する。

自由記述の分野

慢性鼻副鼻腔炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性鼻副鼻腔炎は,鼻閉,鼻漏,後鼻漏,嗅覚障害,頭重感などを主訴とし,Quality of Lifeを著しく低下させる。多くの原因で発症するmultifactorial diseaseで,副鼻腔局所の細菌感染のみを原因とする慢性化膿性鼻副鼻腔炎をはじめ,アスピリン過敏症と関連する鼻副鼻腔炎,気管支喘息と関連する鼻副鼻腔炎,アレルギ-性鼻炎と関連する鼻副鼻腔炎,真菌と関連する鼻副鼻腔炎,非アレルギ-性慢性下気道疾患 (びまん性汎気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,嚢胞性線維症)と関連する鼻副鼻腔炎などがある。今回の結果から新たにIgG4関連副鼻腔炎という独立した疾患概念が確立する可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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