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2018 年度 研究成果報告書

脱細胞喉頭土台を用いた喉頭全摘後の喉頭再生に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11229
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

平野 滋  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10303827)

研究分担者 金丸 眞一  京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (00271510)
中村 達雄  京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (70227908)
岸本 曜  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80700517)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード喉頭再生 / 脱細胞 / 喉頭移植
研究成果の概要

喉頭全摘後の喉頭再生を目的とし、脱細胞技術を用いた脱細胞喉頭土台の作成を試みた。まずラット喉頭を用いた脱細胞法としてSDSへの浸潤7日間で最も簡便かつ十分な脱細胞がえられた。声帯粘膜内の細胞は完全に消失、軟骨細胞は一部残存したものの、MHC class Iの発現は検出されず、細胞外マトリックスはよく維持され、喉頭移植に適した土台が得られた。次に脱細胞した喉頭土台を他のラットの腹部皮下、大網にそれぞれ移植し、生着度、拒絶反応の有無を確認したところ、脱細胞喉頭土台移植では炎症細胞は軽度で、異物反応はほぼ問題なかった。本研究において至適脱細胞喉頭土台が得られたが、この移植においてはまだ課題が残った。

自由記述の分野

喉頭の再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

喉頭全摘出は喉頭癌の治療の大きな柱であるが、術後に音声の喪失をきたし大きなハンディキャップをきたす。従来電気喉頭などの代用音声しかなく、また喉頭移植では免疫抑制剤の使用が問題となった。脱細胞した喉頭土台を用いた喉頭移植は、免疫抑制剤のいらない喉頭移植を可能とし、喉摘者にとっては音声再獲得のための大きな福音となる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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