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2019 年度 実績報告書

糖代謝からみた甲状腺癌の予後予測因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 16K11231
研究機関地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター)

研究代表者

花本 敦  地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 医長 (20625917)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2020-03-31
キーワード甲状腺癌 / FDG-PET
研究実績の概要

甲状腺癌の治療としてのハイリスクとローリスクの間であり、治療法が明確に決まっていないグレーゾーンに属する症例のリスク分類が可能であるか検討した。グレーゾーンの中でSUVmax, MTVなどの各種パラメーターが予後と相関するか解析を行った。再発の有無、遠隔転移の有無、死亡の有無を確認し、無増悪生存率、粗生存率の算出を行った。COXの比例ハザードモデルを用いて、単変量、多変量解析を行い、予後予測因子を算出した。この結果においてはSUVmax、MTVともに高い群の方が予後不良であった。これらの予後不良群の性質を解析するために甲状腺癌の手術症例でのサンプリングを継続し解析ができる環境とした。FDG集積と代謝のバランスの変化、また予後不良群における代謝の状況やそれから得られる新たなバイオマーカーや治療のターゲットを同定するために、以下の蛋白質に対する免疫染色を行った。①ヨードの取り込みのトランスポーターであるSodium Iodide Symporter(放射性ヨード治療に関与している)、②癌においてブドウ糖の取り込みに一番関与しているトランスポーターであるGlucose Transporter 1(GLUT1), ③嫌気性代謝に関与しているLactate Dehydrogenase A(LDHA), ④乳酸を細胞外に排出するトランスポーターであるMonocarboxylate Transporter 4(MCT4), ⑤好気性代謝に関与しているFatty acid synthetase(FAS), ⑥細胞周期関連蛋白質であり癌の増殖能力とも関連しているとされるKi-67。これら蛋白質の発現と予後との相関は統計学上有意ではなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 濾胞型乳頭癌の検討2019

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      第349回 大阪地方連合会
  • [学会発表] シスプラチンによる急性腎障害の検討2019

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      第350回 大阪地方連合会
  • [学会発表] 甲状腺葉切除後の甲状腺機能に関する検討2019

    • 著者名/発表者名
      花本敦
    • 学会等名
      第351回 大阪地方連合会

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公開日: 2021-01-27  

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