研究課題/領域番号 |
16K11247
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
横山 純吉 帝京大学, 医学部, 非常勤講師 (60312584)
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研究分担者 |
長谷川 泰久 愛知県がんセンター(研究所), その他部局等, その他 (10261207)
大峡 慎一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20549274)
小島 雅貴 順天堂大学, 医学部, 助手 (30760003)
鈴木 雅明 帝京大学, 医学部, 教授(移行) (40261630)
杉本 晃 帝京大学, 医学部, 講師 (50436432)
石橋 謙一郎 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (80714609)
福村 由紀 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90407312)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | lymphatic chemotherapy / 抗EGFR抗体 / センチネルリンパ節理論 / Drud delivery system / Targeting chemotherapy / リンパ管の可視化 / ICG蛍光法 / アポトーシス |
研究実績の概要 |
頭頸部扁平上皮癌の特性は95%以上にEGFR(epidermal growth factor receptor)を持つので抗EGFR抗体を利用したリンパ管化学療法は 効率的にリンパ管経由で転移リンパ節に移動し、転移リンパ節と強固に結合し抗癌作用を発揮するDrug Delivery System(DDS)を可視 化することで検証可能である。リンパ管を利用したDDSの確定のため抗EGFR抗体-IRDye800CW蛍光剤抱合の作成を試みた。抗EGFR抗体 とIRDye800CWに0.1 M Na2CO3.を加えてpH 8.5, 35°Cで2 時間 攪拌する。抗EGFR抗体とIRDye800CW比は1~10とし、未反応のIRDye800 CWを除去し、0.9%生食で溶出し調整した。しかし抗EGFR抗体とIRDye800CWの最適比が不安定で未だ確立できていません。この分野を担 当している共同研究者が教室の都合で海外出張があったためこの分野研究が少し遅れてしまいました。 同時に好転移性のVX2扁平上皮癌 を NZWに移植し、頭頸部癌の転移モデルを作成しているが、早期に転移し死亡するため実験可能な時 間が非常に限られる欠点があり治療のタイミングが確定されていません。予備実験として原発巣と転移リンパ節を採取し、免疫染色に て発現の有無は確認できています。EGFR発現を確認できているので最適比の抗EGFR抗体-IRDye800CW結合体をリンパ管経由で転移リン パ節投与する実験系を確立しつつあります。現在、共同研究者が帰国し、研究の遅れを取り戻すための綿密な連絡と打ち合わせを行っています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
施設の移動があり研究体制の確立に時間がかかった。また、共同研究者が海外留学等重なり遅れました。共同研究者も帰国し今後研究体制ができてきました。
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今後の研究の推進方策 |
移動先の施設を早急に整備し、研究体制を確立する。共同研究者も出張より帰り研究時間が確保できるため、遅れを取り戻せる予定です。研究時間を多く確保し集中的に実験を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新規施設で研究体制が不十分であったので準備に時間がかかったことと、共同研究者が海外出張の為研究が中断するため、時間の確保できる次年度に研究費を使用するため。
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