我々は難治性網膜黄斑疾患を対象とした観察研究における新規解析法の開発を試みた。病的近視合併新生血管黄斑症(myopic CNV)に着目した結果について一定の知見を得た。我々は本施設50症例の再発までの期間についてレトロスペクティブに解析した。その結果、再発までの期間を予測する明らかな予測因子は無いが、経時的な再発様式に興味深い特徴があることが示唆された。これは複数のパラメトリック分布モデルにより確認された。この知見はmyopic CNVの経過観察計画立案に寄与するだけでなく、本疾患の発症・再発の病態メカニズムを理解するさいにも参考となると考えられた。
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