研究課題/領域番号 |
16K11277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
初坂 奈津子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (50505352)
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研究分担者 |
佐々木 洋 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60260840)
西野 善一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70302099)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 疫学研究 / 紫外線被ばく / 瞼裂斑 / 老視 / 調節力 / 水晶体硬化 |
研究成果の概要 |
老視が紫外線被ばくに起因する白内障の初期変化であるとの仮説のもと、眼部UV被ばくと調節力の調査を行い、屋外労働者とオフィースワーカー(OW)での水晶体散乱光強度と調節力の関係について検討した。水晶体各層の散乱光増加に伴い調節力は有意に低下し、特に核部の中心間層との相関が高く、年齢を考慮した解析でも有意な相関となった。20-30代の屋外労働者の調節力はOWに比べて有意に低下した。水晶体散乱光強度と水晶体形状を考慮した水晶体透明特性値は調節力を間接的に評価する指標として有用である可能性が明らかとなった。屋外労働者はOWに比べて調節力が低く、UV被ばくが早期老視発症の要因となる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長時間の紫外線(UV)眼部被ばくにより白内障が生じることは動物モデルでも証明されており、天空UV量の多い地域では核白内障のリスクが増加すること報告している。水晶体核の硬化により調節力が低下する老視は核白内障の初期変化でもあるため、UV被ばくが老視のリスクとなっている可能性は否定できないが、UV被ばくと老視の直接的な関係については未だ十分なエビデンスがない。日本人を対象とした屋外労働者とオフィスワーカーでの水晶体散乱光強度と調節力の関係について検討した結果、屋外労働者はオフィスワーカに比べて調節力が低く、UV被ばくが早期老視発症の要因となる可能性が示唆された。
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