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2018 年度 研究成果報告書

太陽光被ばく指標としての初期瞼裂斑による近視発症リスク評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11278
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

佐々木 洋  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60260840)

研究分担者 初坂 奈津子  金沢医科大学, 医学部, 助教 (50505352)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード疫学研究
研究成果の概要

小児期から太陽光被ばくが近視の発症、進行予防に有効であるかを、紫外線蛍光撮影(UVFP)により検出できる初期瞼裂斑を眼部太陽光被ばく量の指標として近視との関連を調査した。学生223名の結果から、UV被ばくの多い学生で有病率が高く、瞼裂斑(鼻側)の有無により近視度数の有意差(有:-1.87D、無:-2.68Dp<0.05)が認められた。問診により聴取した眼部UV被ばく量が低いほど近視度数が有意に高くなり、-3.0D以上の近視のリスクは、母親の近視がある人で増加し、眼部UV被ばく量の増加あるいは鼻側瞼裂斑有で減少した。鼻側に瞼裂斑があると中等度以上の近視リスクは有意に低下することが明らかとなった。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年東アジア諸国を中心に有病率が急激に増加している近視の原因には、遺伝的要因と環境要因があり、近見作業の増加が近視増加につながることが推察されている。一方で長時間の屋外活動が近視予防に有用であることが報告されている。小児期からの眼部太陽光ばく露の客観的指標として、UVFPを用いた瞼裂斑(肉眼で判定できない初期の瞼裂斑)の有用性が指摘されており、今回近視発症との関連を検討した。大学生の検討では、遺伝要因を含めた多変量解析による中程度以上の近視リスクは鼻側の瞼裂斑があると有意に低下することが確認された。この結果から、小児期からの屋外活動が近視予防に有用である事を客観的に評価できることが示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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