研究課題/領域番号 |
16K11293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
安川 力 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00324632)
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研究分担者 |
小椋 祐一郎 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70191963)
平野 佳男 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40405163)
堂前 純子 中部大学, 応用生物学部, 教授 (70227700)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 網膜色素上皮 / ブルッフ膜 / 脂質 / リポフスチン / ノックアウトマウス / 光障害 / 慢性炎症 |
研究成果の概要 |
加齢黄斑変性(AMD)の病態における30代から認める網膜色素上皮(RPE)下の脂質沈着の役割を解明するため、ニデック社の共焦点走査型検眼鏡F10のDR/DLモードでの撮影で認める眼底の黒い陰影を観察したところ、AMDのリスクである加齢、喫煙の影響でより広範囲に認めるため、これが沈着脂質である可能性が示唆された。 次に、老齢のapoEノックアウトマウスのRPE下に脂質沈着を認め、若年マウスと老齢マウスで、脂質沈着(apoE発現)、血管内皮増殖因子発現上昇、レーザー誘導脈絡膜新生血管サイズを比較し、沈着脂質のAMDへの関与を示唆する結果を得た。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMDは環境や遺伝素因など多因子が関与する疾患であるが、高度の脂質沈着がAMD発症を直接予測する所見である可能性があり、AMD発症と沈着脂質の程度や分布の関連性について検討することで、AMDの発症リスクを推定することができれば、社会的意義が大きい。 今後、apoEノックアウトマウスの眼底をF10で観察し、黒い陰影が沈着脂質であることを動物実験で実証する。その他、ABCA1ノックアウトマウスなどのコレステロール沈着マウスなども使って実験を行い、免疫組織学的手法と、電子顕微鏡検査も用いて、AMDの病態解明を行う。これにより、AMD発症予防や悪化予防の脂質関連の新薬候補を見いだせる可能性がある。
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