近視学童から得た臨床データを蓄積し,詳細な解析を行ったところ,高次収差成分と眼軸長伸長の密接な相関が確認された.これらの研究結果は論文化した(Hiraoka T, et al. Sci Rep. 2017). 上記の研究から得られた収差量を意図的に組み込んだ高次収差制御ソフトコンタクトレンズ(SCL)を作成した.ボランティア8名にこの試作SCLを装用させたところ,近見時の調節反応量が軽減することが確かめられた.また,調節微動も低下することが確認され,つまり調節負荷(眼精疲労)が減少するということが示唆された.
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