現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)次世代AO-SLOで得られる黄斑部視細胞の正常データの蓄積:健常眼における黄斑部視細胞錐体・桿体の細胞密度、細胞形態に関するデータを蓄積した。対象者は50-80歳の健常者し、のべ20名撮影した。中心窩から0.5mm,1mm,2mmの視細胞像を上・下・鼻・耳側で取得した。一般的眼科検査(視力、眼圧、視野、細隙灯、眼底)のほか眼底写真・OCT撮影を行い、病理眼を除外した。 2)次世代AO-SLOによる萎縮型AMDの黄斑部視細胞の形態評価:萎縮型AMD患者眼における黄斑部視細胞錐体・桿体の細胞密度、細胞形態に関するデータを収集した。のべ15名撮影した。中心窩から0.5mm,1mm,2mmの視細胞像を上・下・鼻・耳側の視細胞像を取得した。従来のconfocal AO-SLOモードでも画像化し、split detector AO-SLOと比較解析中である。一般的眼科検査(視力、眼圧、視野、細隙灯、眼底)のほか眼底写真・Swept-source OCT・眼底自発蛍光検査を施行した。 3)RPE・脈絡膜毛細血管の形態・機能評価:眼底自発蛍光のシグナルで示されるRPEの機能評価を行った。 Swept-source光干渉断層計のen face像で得られるRPEの異常面積、および加算平均画像から得られる脈絡膜毛細血管の面積をImageJで定量化する。 4)萎縮型AMD患者・正常対照者の遺伝子解析:萎縮型AMD患者・正常対照者から採血を行い、DNAサンプルを保存している。DNAサンプルを用いてCFH, ARMS2, C3, C2, CFB, ApoE遺伝子等の様々なターゲット部位をPCR増幅し、ダイレクトシークエンス法・Taqman SNP assayで遺伝子多型を検出した。
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