研究課題/領域番号 |
16K11339
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 信 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (40431704)
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研究分担者 |
茂木 晃 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10323362)
緒方 杏一 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10448897)
桑野 博行 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90186560)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小児がん / 循環腫瘍細胞 / 神経芽細胞腫 / 非侵襲診断 |
研究実績の概要 |
・CTCチップ調整:複数のヒト神経芽腫細胞株を用い様々な補足抗体を用いCTCチップで検出可否を検討し、補足条件が最も良い抗体を同定し、その捕捉抗体によるそれぞれの細胞株での補足率向上のための調整を行った。また臨床摘出組織中の同抗体発現も確認、蛋白レベルでの発現も確認した。 ・血中における神経芽腫細胞株の捕捉:ヒト血液中に細胞株を混入させた状態での検出方法の検討では、全血中の補足は血球成分も凝集してしまい十分な改修条件が得られなかったため、末梢血単核球層のみを対象検体としてCTCを検出することに成功し、臨床検体での捕捉率向上のための様々な調整を行った。また、簡便化を目指し、現行のCTCシステムの問題点として送液のためにシリンジポンプが必要なこと、送液中の細胞塊形成を防止するために継続的なサンプル振動が必要なことの点を解消するために、圧較差で細胞、試薬をCTCチップ内に流す手法によりシリンジポンプなしに短時間でのCTC捕捉が可能なシステムを構築した。 ・CTC解析:神経芽腫細胞株をヒト血液中に混入させた検体での捕捉率は現在80%程度まで向上しているが、臨床検体中の捕捉率評価方法を検討中である。体外診断ツールとしての可能性を検討するために、MYCN増幅の評価等、現在摘出組織にて通常行っている検査をCTCで行う実験系の確立が必要であり、捕捉細胞のFISHによる評価方法の調整および培養系の確立のための研究を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
稀少疾患であることから元々の母数が少なく、臨床検体でのサンプル集積が遅れ、サンプル中からの捕捉および解析の検証が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
体外診断ツールとしての可能性を検討するために、MYCN増幅の評価等、現在摘出組織にて通常行っている検査をCTCで行う実験系の確立が必要である。また、診断ツールとしての利用価値を上げるため、非侵襲的に採取したCTCの補足率を向上させる必要があるが、さらに細胞量の確保が必要であり、CTC捕捉細胞を培養する手技の確立が必要と考える。捕捉CTCのviabilityの向上を目指した回収方法や、長期培養方法の確立が不可避であることから、臨床応用するためにはチップに補足されたCTCの回収条件をさらに検討する必要性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度における他のエフォートが予想よりも高くなってしまったため、若干の研究遂行が遅延した部分で使用予定額との齟齬が発生した。研究計画最終年度の次年度では、臨床応用を視野に入れた開発を促進し、最終検証をするための使用を計画している。
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