研究課題
基盤研究(C)
小児固形腫瘍における分子標的薬のターゲットとして、抗アポトーシス分子 cIAPは新規分子標的薬 Birinapantのターゲットとなり、小児固形腫瘍の一つである肝芽腫にたいして、シスプラチンによる化学療法と併用することにより、化学療法の効果を増強し、また、その副作用を低減できることが明らかになった。今後動物実験も含めて検証していくことが望まれる。
小児外科
本研究で、新規IAP発現抑制薬Birinapantにより、小児腫瘍の増殖が抑制されることが明らかになれば、小児悪性腫瘍に対する新しい分子標的治療の可能性が拓かれる。成人癌でBirinapantを用いた臨床治験が行われている現状を考えると、この研究をの成果を、早期に臨床的に実用化できる可能性が高い。すなわち、我々の研究によりIAPを標的とした分子標的治療が実用化できれば、従来の化学療法と異なったコンセプトによる新しい薬物治療の可能性が拓かれ、難治性の小児悪性腫瘍の治療成績向上に寄与することが期待される。