研究課題/領域番号 |
16K11360
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
成島 三長 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80431873)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 軸索輸送 / 神経 / 再生 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、4月28日に今までの成果を日本手外科学会内(末梢神経を語る会)にて"神経軸索輸送のミトコンドリア蛍光観察法 イカから哺乳類まで"を発表し多くの研究者からの賛同を得た。4月1日より東京大学から三重大学に異動となり、新たな講座立ち上げとともに、実験に必要な機材(手術用顕微鏡・麻酔器・マイクロ器具・バイポーラ―・医薬品保管庫等)および実験ラボの立ち上げ(実験施設使用申請・実験動物飼育室整備等)を行った。必要機材の確認と購入を進めるべく、基礎医学講座との連携を強化し、共同研究に関する話し合いを行った。また動物実験施設利用に関わる申請を行い、来年度からの実働を可能とするべく、ラボのレンタルを行い場所を確保し機材を整備した。整備が整うまで、今までの実験データをまとめ、融合法は、electrofusion 法(電気的融合法)(Wiley InterdiscipRev Nanomed Nanobiotechnol. 2010;2(2):151-61)、PEG 法(化学的融合法)(J Neurocytol 2000 29(9):633-43)、HVJ 法(センダイウィルスエンベロープ法)の三種類から、PEG 法(化学的融合法)(J Neurocytol 2000 29(9):633-43)、HVJ 法(センダイウィルスエンベロープ法)の二種類を実験的に検討することとした。HVJおよびGFPマウス使用のための申請を大学に行い、申請許可が下りたため、平成30 年度は、蛍光リアルタイムイメージング法の最適化および最適な融合法の検討について実験を行う。ただ現在のところイカの飼育実験を行う環境は整えることが難しく、マウスを用いて軸索融合の可能性について実験を開始する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
東京大学から三重大学へ異動となったため、一から研究室の立ち上げおよびラボの整備に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
平成30 年度は、③A およびB について実験を行う。ただ現在のところイカの飼育実験を行う環境は整えることが難しく、マウスを用いて軸索融合の可能性について実験を開始する。PEG 法(化学的融合法)(J Neurocytol 2000 29(9):633-43)、HVJ 法(センダイウィルスエンベロープ法)の二種類を用いて、mtGFP-Tg マウスの神経挫滅後、軸索融合後の細胞内軸索輸送変化の観察を行うことで、進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年4月1日より東京大学から三重大学へ異動となり、また講座を新規に立ち上げることとなったため、実際の実験開始に遅れが生じたため。このため平成29年度に行う予定であった、神経挫滅および神経融合実験を平成30年度の実験として行う計画である。
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