研究課題/領域番号 |
16K11369
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
菊池 守 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (20437677)
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研究分担者 |
竹之下 博正 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (90580275)
上口 茂徳 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (90752741)
川崎 東太 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (70513456)
安西 慶三 佐賀大学, 医学部, 教授 (60258556)
上村 哲司 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90325621)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 糖尿病足病変 / 歩行解析 / 糖尿病性神経障害 / 関節可動域 |
研究実績の概要 |
糖尿病の三大合併症のうち、神経障害を原因とした糖尿病足病変は他の糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症に比べ患者も医療者もまだまだ合併症としての重要性は軽視されているといってよい。。しかし、糖尿病足病変は治癒に要する期間が長い上に重症化すると下肢の切断に至り患者のADLを著しく損なう重大な合併症である。 しかし、そもそも糖尿病性神経障害の診断についてすらコンセンサスが得られているとは言い難い。我々は本研究で改訂版トロント神経障害スコアに着目し、糖尿病治療を行う内科医が簡便なスコアを用いて糖尿病足病変発生予防のための介入のタイミングを適切かつ簡便に判断できる診断基準を確立することを目指してきた。昨年度からデータを収集し、100名を超えたところで収集した佐賀大学、下北沢病院の患者でのデータを解析したところ、残念ながらトロント神経障害スコアと患者の関節可動域、胼胝形成、潰瘍形成の間に有意な相関を認める結果にはならなかった。 下北沢病院にて新たに、来院する糖尿病患者の足の三次元形態、レントゲン所見、歩行様式、関節可動域と胼胝や潰瘍などの相関を見る研究を開始し、下北沢病院の整形外科医、糖尿病内科医、血管外科医、外来Ns、リハビリスタッフの協力を得て糖尿病患者のデータを収集し解析しているが、今のところ運動器としての足部特徴と糖尿病足病変とのある程度の臨床的相関は示唆されるもののデータとしては有意な相関を示すには至っていない。 同時に糖尿病足病変、透析足病変の早期発見、発生リスクの診断、地域での診療連携を目的とした医療アプリ「足ケアナビ」の開発に着手しておりWebアプリとしての改定版の運用を開始し、現在近隣施設との連携を開始している。
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