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2018 年度 実施状況報告書

生体電気インピーダンスを用いた血行動態モニタリングの臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K11377
研究機関杏林大学

研究代表者

白石 知大  杏林大学, 医学部, 助教 (40433726)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード皮弁 / モニター / インピーダンス
研究実績の概要

具体的内容:昨年度同様に遊離組織移植後の患者で電気インピーダンス測定を行った。実際には回路素子測定器ZM2371((株)エヌエフ回路設計ブロック)および オーダーメイドの1㎜間隔の4極針特製電極を用いて、測定条件を電圧100-500mV、周波数1kHz-100kHzの範囲で、術後の電気インピーダンスを測定した。結果は昨年同様のデータが得られたが、それにより本法にある程度の普遍性があることが確認できた。吻合血管のトラブルが生じた症例は本年度も認めなかった。体位の 変動に伴うインピーダンス値の変化もある程度の普遍性が確認された。具体的には血管吻合部と皮弁の位置関係で皮弁血流がややうっ滞する方向へ体動があった 場合には、抵抗が減少し、容量が増大する方向(インピーダンスを複素数ベクトル平面上に表したときに左上方向へ移動する方向)への変化が生じることが分 かった。これは、臨床で実際に確認することは出来なかったが、実験的に示唆された動脈血栓、静脈血栓が生じた際に起きる変化とは異なり、区別することが可能であった。
意義・重要性:これまでの研究の中では異常値を得ることはできなかったが、臨床例でのデータ 蓄積を行うことで、通常状態における値(正常値)の範囲をある程度把握することができた。本研究期間内にイベント発生は得ることができなかったが、ある程度のデータの蓄積を得ることができた。これまでに得られたデータをもとに、ある程度の公表に耐えうる結論が予測された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データの収集は順調に経過したが、データの収集に少し遅れが見られたため。データの取りまとめと発表のために1年延長を行い、次年度で終了する予定である。

今後の研究の推進方策

データの集積は昨年度までの研究で終了している。本年度はデータの取りまとめと論文発表を予定している。

次年度使用額が生じた理由

予定よりも適応症例が少なく、消耗品の使用量が少なかったために実支出額が減少した。 これまでの研究である程度のデータがまとまる見込みもあるため、他の予算で予定していた論文の校正費用や投稿費用等に充てていく予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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