研究課題/領域番号 |
16K11380
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
荒牧 典子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80365311)
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研究分担者 |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40224919)
下田 将之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70383734)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | KIAA1199 / 創傷治癒 / ヒアルロン酸 |
研究実績の概要 |
本研究では、2013年にヒアルロン酸分解に関与する新たな分子であることが報告されたKIAA1199が、創傷治癒過程や瘢痕形成においてどのような意義をもたらすのかを検討する。これまで、生体内のヒアルロン酸の分解には、ヒアルロン酸受容体(CD44)やヒアルロン酸分解酵素(hyaluronidase:HYAL1-3)などの分子が重要な役割を果たすことが報告されているが、これらの系を介さない新なヒアルロン酸分解を司るKIAA1199分子が報告された(Yoshida H. et al. PNAS. 2013)。そこで我々は、KIAA1199ノックアウトマウスを用い、創傷治癒モデル(成獣および胎仔)を作成・検討し、更にヒトの瘢痕やケロイド組織を用いたKIAA1199の発現検討を並行して行い、皮膚や創傷治癒におけるKIAA1199の役割を検討することを目的とした。 KIAA1199ノックアウトマウスを用いた創傷治癒実験(成獣)を行い、WTマウスと比較検討を行う。特に瘢痕形成や血管新生を組織学的に検討し、ヒアルロン酸、バーシカンといった細胞外マトリックスに変化があるのかを検討し、KIAA1199ノックアウトマウスの胎仔を用いた創傷治癒実験を行い、WTマウスと比較検討を行い、組織学的検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者が産休を取ったため。現在は常勤で復帰し、研究を遂行している。
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今後の研究の推進方策 |
成獣のマウスの創傷治癒解析はほぼ終了しており、そのメカニズムの追求を行っている。また同時に胎仔創傷治癒過程の解析を胎仔齢の異なる時点で創傷を作成し、その瘢痕形成を検討し、結論付ける予定である。これらの結果より、創傷治癒全体にKIAAが及ぼす影響を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究全体の進行が、代表者の産休取得により若干遅れが生じたため。 次年度の使用目的としては、主にマウスの購入費(胎仔創傷作成のため)と抗体購入費に使用予定である。
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