研究課題/領域番号 |
16K11400
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
北村 直美 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30572474)
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研究分担者 |
江口 豊 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00263054)
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
清水 智治 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402708)
三宅 亨 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70581924)
小幡 徹 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (80119776)
高橋 完 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (80346014)
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90278200)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | エンドトキシン / 敗血症 / ESP / Sepsis |
研究実績の概要 |
【研究1:新しい後方散乱法を測定に用いたESP のポータブルプロトタイプ開発と評価】 ポータブルプロトタイプでのESP に最適化された反応条件を検討しこの機器の基本的性能を検証する。平成28年前半に基本となる原理確認用の基盤装置を用いて後方散乱ESP法の反応性について確認した。その結果、後方散乱光検出型ESP法を前方・側方散乱光検出型ESP法に比較して、迅速にエンドトキシンが検出できることを確認した。後方散乱光の検出方法にも工夫がされ、特許出願が行われた。後方散乱ESP法のポータブルプロトタイプが平成28年12月に完成した。水系試料にてエンドトキシン測定を行い、既存の前方および側方散乱光を用いるESP法の測定装置より迅速にエンドトキシンを測定きることを確認した。平成29年度には後方散乱ESP法に最適化された反応条件や前処理薬についても検討を行っていく。 【研究2:ポータブルプロトタイプにより臨床検体での評価】 新しく開発されたポータブルプロトタイプにてさまざまな敗血症患者でのESP-Et 値を測定して臨床状態と評価を行う。「新しい敗血症診断の探索的研究(UMIN000023085)」として倫理委員会に研究計画の承認を得た。前向き観察研究として滋賀医科大学 救急集中治療医学講座および外科学講座に外来・入院診療を行う患者で敗血症を呈する患者(目標症例数:敗血症患者50 名)の採取を平成28年7月11日より開始している。現在までに31名の患者検体を同意を得て採取することが可能であった。ヒト血漿検体は目標数が集まった段階で、後方散乱光検出型ESP法によるエンドトキシン測定を行う予定である。その他のパラメーターの収集は予定通り行われている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【研究1:新しい後方散乱法を測定に用いたESP のポータブルプロトタイプ開発と評価】ポータブルプロトタイプの完成が予定よりやや遅れたため、反応条件や前処理薬についての検討がやや遅れている。平成29年度に検討が可能である。 【研究2:ポータブルプロトタイプにより臨床検体での評価】臨床検体の採取は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
【研究1:新しい後方散乱法を測定に用いたESP のポータブルプロトタイプ開発と評価】平成29年度の前半に水系と血漿系での基本的な反応条件を検討する。 【研究2:ポータブルプロトタイプにより臨床検体での評価】臨床検体の採取を完了し、血漿系での基本的な反応条件が決定次第、血漿サンプルのエンドトキシンを測定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費としての試薬・実験機器の費用が予定より多かったこと、その他の費用として英文校正費を計上していなかったが、旅費より充当したため、旅費としての残額が発生しました。
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次年度使用額の使用計画 |
残額は、旅費として次年度に使用する予定です。
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