研究課題
【研究1:新しい後方散乱法を測定に用いたESP のポータブルプロトタイプ開発と評価】ポータブルプロトタイプでのESP に最適化された反応条件を検討しこの機器の基本的性能を検証する。平成30年度以前に、水系のエンドトキシン測定計を用いて、後方散乱光検出型ESP法を前方・側方散乱光検出型ESP法に比較して、迅速にエンドトキシンが検出できることを確認した。平成30年度には、後方散乱ESP法に最適化された反応条件や前処理薬についても検討を行い、臨床検体の測定を行った。後方散乱光検出型ESP法の基本特許が受理された。 後方散乱光検出型ESP測定装置の量産のための自動解析ソフトの開発も行い、プロトタイププログラムが完成し、水系の検量線では良好な解析結果を得ることができるようになった。今後は、血漿系での測定で自動解析プログラムを検証していく必要がある。【研究2:ポータブルプロトタイプにより臨床検体での評価】 新しく開発されたポータブルプロトタイプにてさまざまな敗血症患者でのESP-Et 値を測定して臨床状態と評価を行う。「新しい敗血 症診断の探索的研究(UMIN000023085)」として倫理委員会に研究計画の承認を得た。前向き観察研究として滋賀医科大学 救急集中治 療医学講座および外科学講座に外来・入院診療を行う患者で敗血症を呈する患者(目標症例数:敗血症患者100名)の採取を終了した。ヒト血漿検体は目標数が集まったので、後方散乱光検出型ESP法によるエンドトキシン測定を行った。その他のパラメーターの収集を行い、データ解析を予定している。
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癌と化学療法
巻: 45 ページ: 2339-2341
エンドトキシン・自然免疫研究
巻: 21 ページ: 26-29