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2016 年度 実施状況報告書

重症患者における血中オレキシン活性がICU譫妄発症の病態機序に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K11406
研究機関徳島大学

研究代表者

大藤 純  徳島大学, 病院, 特任教授 (40346606)

研究分担者 綱野 祐美子  徳島大学, 病院, 特任助教 (30598040)
中瀧 恵実子  徳島大学, 病院, 助教 (60467818)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード血中オレキシン濃度 / ICU譫妄
研究実績の概要

本年度は研究費の内定後、倫理審査委員会への研究計画の提出と承認を得たのちに、血中オレキシン濃度測定のための器具の調達、オレキシン測定キットの購入を行った。また患者のリクルートも開始した。現在本研究の参加者は20例となっている。血中オレキシン測定のための血漿検体数は100検体となっており、まずは第1回目のオレキシン測定の予定となっている。解析には1か月程度かかる見込みだが、その間もデータ収集は続ける予定である。
1回目の解析結果より、今後必要なデータ収集項目の追加と削除、あるいは血中オレキシン濃度の測定のタイミングや回数などの修正、変更などを行う予定である。
またオレキシン解析上の問題(例えば常識的にあり得ない数値、過去の報告と著しく異なる数値、など)が現れた場合は、採血の方法、保存方法、遠心分離の方法など、解析担当者と相談し、技術的な側面での改善を図りたい。
また参加者の医学的背景(基礎疾患、年齢、性別、重症度、人工呼吸の有無など)およびオレキシン測定時の鎮静レベル、ICU譫妄のデータも同時に記録している。今後はオレキシン濃度と患者背景の因子、および譫妄や鎮静レベル、意識障害の有無との関連も解析していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ICU入室患者を対象とした比較的侵襲の少ない観察研究であり、患者のリクルートには支障がない。今後第1回目のオレキシン血中濃度の測定を行う。オレキシン測定上の問題点などの有無により、今後の研究計画に影響する可能性がある為、注意深く研究を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

血中オレキシン濃度の測定は徳島大学の研究機関に依頼している。100検体の凍結血漿から本研究において初のオレキシン濃度の解析を行う。解析の上で問題点があるか、解析担当部局の解析担当者と連絡を密に行いたいと考えている。
その他、患者情報は電子カルテシステムやモニタリングシステムにも記録が残り、かつデータ収集時には速やかにPC内へもデータ収集と記録を行うようにしており、問題はない。

次年度使用額が生じた理由

患者の登録開始後の期間が短く、ようやく初回の解析を行うところで、すべての検査キットを購入するまでは必要なかったこと(検査キットは必要に応じて追加購入の予定)と、まとまった研究成果を発表する段階ではなく、国際学会などの出席に伴う旅費が発生しなかったこと、まだ情報収集のための国内学会への出席に留まっていたことが大きい。

次年度使用額の使用計画

検体が揃い次第、追加の検査キットの購入と測定上の問題点があれば追加のキットの購入、また研究結果の中間発表ができそうな段階で学会発表による旅費を計上する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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