研究課題/領域番号 |
16K11409
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
金子 唯 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (50362372)
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研究分担者 |
高橋 毅 独立行政法人国立病院機構熊本医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構熊本医療センター(臨床研究部), 副院長 (20516140)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 頭部外傷 / バイオマーカー / GCS |
研究実績の概要 |
本研究では血清GFAP値が頭部外傷に対する画像撮影の判断に有効であり,臨床に応用できることを目的として行う研究である. 研究協力施設である国立病院機構熊本医療センターで前向きな検体確保を実施していただき,臨床検体57検体を確保した. 研究計画通り,この保存検体を用いて,血清GFAP(glial fibrillary acidic protein)の外注測定を行った.結果として,血清GFAPに関しては,従来の頭部外傷重症度の指標である意識レベルスケール(GCS)よりも頭部CT所見に対して鋭敏な結果を得た.診療上のデータとあわせて検討し,本年度のヨーロッパ集中治療医学会(ESICM)に報告予定である. また今後,他のバイオマーカーとしてNSE(neuron specific enolase),pNF-H(phosphorylated neurofilament H)を追加測定を予定しており,今回測定した血清GFAPとあわせて比較検討を行っていく予定である. そのためには追加測定の申請を倫理委員会に申請すること,必要時には研究費の前倒し申請を行うこと,を計画している. 得られた結果に関しては可及的早期に国内外での学会発表や学術雑誌投稿を行う予定であり,今回の研究機関内に次の研究テーマへの足掛かりにしたいと考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究施設である国立病院機構熊本医療センターでのIRB申請や研究プロトコールの開始を科学研究費獲得以前からスタートしていたため,研究費確保後の進行がスムースであった.
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今後の研究の推進方策 |
進捗は順調なので,このまま維持していきたい.また今回の研究で得た新しい知見を次の研究につなげていく方針である.
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次年度使用額が生じた理由 |
前倒し申請して残額が生じている状態です.引き続き次年度に使用していきます.
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次年度使用額の使用計画 |
使用計画は大きく変わっておりません.
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