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2018 年度 実績報告書

多くの機関が協同して利用可能なデジタルトリアージタッグシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K11423
研究機関東京女子体育大学

研究代表者

山田 浩二郎  東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (40283436)

研究分担者 福島 憲治  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (80348284)
杉木 大輔  獨協医科大学, 医学部, 講師 (80524446)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード情報管理 / トリアージタッグ / 災害訓練 / QRコード / 2次元バーコード
研究実績の概要

現在多数傷病者発生時のトリアージは紙ベースのタッグを用いている。混乱した現場においてこそ傷病者情報の効率的収集および消防、医療、警察、自治体による共有化が重要である。しかしながら紙ベースであるため、記入、転写、伝達、配布、とりまとめなどの作業が必要であり、誤記、伝令の遅れ、関連部署間での情報の不統一、タイムラグなどの問題が常に伴う。
そこで本研究は傷病者情報管理に小包配送管理の発想;現在採用されているトリアージタッグにデータベースと連携する QR コードを貼付し、QR コードを読み取り可能な市販の携帯電話端末、インターネットに接続した PC などを用い、 災害時に関連する全ての関係機関が同時に容易に導入可能かつ費用負担も大幅に抑える災害時傷病者情報共有システム開発を目的として実施してきた。
開発したシステムは2017年度地域消防本部が行った実動訓練において試用された。【訓練概要】22名の傷病者が発生し災害現場より医療機関まで搬送される実動訓練。救助者は、ポスト、応急救護所、救急車および医療機関においてタッグ記入後、市販の携帯端末から情報入力。訓練中発災現場より離れた3医療機関医師に本部画面閲覧を依頼。【評価項目と結果】 I. ポストにおける情報入力時間は36.0±7.7(最短26-最長60)(秒)。II. 発災後、ポスト通過者数、応急救護所人数、搬送数および医療機関搬入数について本部画面を閲覧した3医療機関医師に訓練中7回の傷病者発生数を質問した結果、21回答中19回答90.5%が一致。III.発災後の個別の傷病者情報についてII.と同じ方法で3回質問し、9回答中8回答87.8%が一致。これらの成果を日本臨床救急医学会雑誌に報告した(2018)。基盤研究Cの補助の下、本システムを利用し災害現場より離れた機関でも現場傷病者情報を把握できることを報告することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 多数傷病者救出現場におけるトリアージ情報を遠隔医療機関において把握する:QRコードを用いた簡易的システムの実動訓練における試用報告2018

    • 著者名/発表者名
      山田 浩二郎, 荒井 徹, 並木 誠, 杉木 大輔, 福島 憲治, 八坂 剛一, 有馬 健, 根本 学, 松島 久雄
    • 雑誌名

      日本臨床救急医学会雑誌

      巻: 21 ページ: 752-760

    • DOI

      10.11240/jsem.21.752

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 多数傷病者救出訓練現場におけるトリアージ情報を遠隔医療機関において把握する: QRコードを用いた簡易的システムの可能性2019

    • 著者名/発表者名
      山田 浩二郎,杉木 大輔, 福島 憲治, 八坂 剛一, 根本 学
    • 学会等名
      第24回日本集団災害医学会総会・学術集会
  • [学会発表] QRコードを用いた簡易的トリアージ情報管理システムの多数傷病者発生災害実動訓練 における試用報告2018

    • 著者名/発表者名
      山田 浩二郎,杉木 大輔, 福島 憲治, 八坂 剛一, 有馬 健, 根本 学, 松島 久雄
    • 学会等名
      第46回日本救急医学会総会・学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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