研究課題/領域番号 |
16K11436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
植松 悟子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 総合診療部, 医師 (80632629)
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研究分担者 |
井手 健太郎 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 手術・集中治療部, その他 (60632627)
西村 奈穂 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 手術・集中治療部, 部長 (10650658)
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研究協力者 |
神薗 淳司
伊藤 友弥
山上 浩
船越 拓
萩原 佑亮
鉄原 健一
小林 徹
三上 剛史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 軽症頭部外傷 / 外傷性脳損傷 / CT撮影基準 / 小児 |
研究成果の概要 |
アジアで初めて頭部CT撮影が必要ない小児を見いだすために作成された頭部CT撮影基準の安全性を調査した.対象は,国内6施設の救急外来に2016年6月から2017年9月に受診をした意識傷害が無いか,または,ごく軽度,かつ,異常な神経学的症状がない16歳未満とした.6,585名が該当し,463名にCT撮影が実施され,23名に臨床的に意義のある頭蓋内損傷を認めた.うち,臨床的に意義のある頭蓋内損傷2名はCT撮影不要に分類されていたが,CT撮影基準の陰性的中率は99.96%であり,目標値99.85%を有意に上回った.検討した頭部CT撮影基準は,国内でも安全に使用出来る可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
小児救急医療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の頭部外傷は救急外来を受診の理由で最も多いものの一つである.多くが軽症である中から臨床的に意義のある頭蓋内損傷を有する症例を見いだすことは重要である一方で,頭部CT撮影は検査被曝による発がんの危険性がある.よって,臨床的に意義のある頭蓋内損傷を見逃さない安全性を担保しつつ,医学的に不要な頭部CT撮影を最少限に抑えることが必要である.本研究では,頭蓋内尊称見逃しの安全性を担保し,検査被曝を抑えるためのCT撮影基準の妥当性を検証できた.このCT撮影基準の利用が普及すれば,子ども達への医学的な貢献と,未来がある子ども達への社会的貢献も大きい.
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