研究課題/領域番号 |
16K11467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
宮部 悟 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40534582)
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研究分担者 |
下郷 和雄 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (00158966)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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キーワード | 臨床病理学 / 唾液腺腫瘍 / 分子病理学的解析 |
研究成果の概要 |
乳腺相似分泌癌はWHO(head neck 4th)で新規疾患単位として分類され、分泌癌として認知されている。ETV6-NTRK3が本腫瘍の特徴とされていたが、その後ETV6 partner genesとしてRET、MET、MAML3が報告され、さらにVIM-RETやEGFR-SEPT14を認めるのも報告された。SC38例を収集し、35例にETV6-NTRK3を認めETV6-RET、ETV6-MET、ETV6-MAML3をそれぞれ1例認めた。ETV6-MET/MAML3の2例も強い線維化と壊死を認めたことから、過去に報告したETV6-XにはETV6-RET以外にも存在する可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
口腔腫瘍の分子病理学的解析
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、唾液腺分泌癌においてETV6-NTRK3以外の融合遺伝子の存在を収集症例においても明らかにした。研究目的の1つであった新たな関連遺伝子異常の検出が可能になったことから、「組織像が分泌癌であるがETV6遺伝子異常が検出されない症例」の存在が唾液腺腫瘍診断医を悩ます機会が減少すると考える。本研究は分泌癌から独立疾患単位として認められた分泌癌の診断精度の向上にもつながると考えられる。surrogate markerとしての遺伝子異常解析が、唾液腺分泌癌の診断精度を高めることを明らかにした点に学術的意義がある考える。
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