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2018 年度 研究成果報告書

Arl4cを標的とした核酸医薬による口腔がんの新規分子標的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11501
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関九州大学

研究代表者

藤井 慎介  九州大学, 歯学研究院, 助教 (60452786)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードArl4c / 扁平上皮癌 / 増殖 / DNAメチル化 / 増殖因子シグナル
研究成果の概要

本研究では、Arl4cの扁平上皮癌における発現とその発現制御機構の解明、および発癌における機能について明らかにした。
Arl4cは免疫組織学的にヒト肺扁平上皮癌で80.6%、ヒト舌扁平上皮癌では73.7%の症例で過剰発現していた。ヒト肺扁平上皮癌細胞株およびヒト舌癌細胞株においてCRISPR/Cas9システムを用いてArl4cをノックアウトしたところ、増殖能や運動能が抑制された。口腔扁平上皮癌細胞株におけるArl4cの高発現はMEK/MAPKに依存していた。肺扁平上皮癌細胞株におけるArl4cの高発現はArl4c DNAの3’非翻訳領域における低メチル化に依存していた。

自由記述の分野

口腔病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

扁平上皮癌は悪性度が高いことが知られているが、他の癌腫に認められるような遺伝子変異の報告がこれまで報告されていない。そのため新たな癌マーカーおよび治療標的となる因子の同定が待望されている。本研究の成果は、Arl4cがヒト扁平上皮癌において増殖因子シグナルに加えてDNAのメチル化により発現制御されていること、また、扁平上皮癌における新規診断マーカーや治療の標的になる可能性を示している。

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公開日: 2020-03-30  

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