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2018 年度 実績報告書

歯科用IPによる放射性セシウム等の高エネルギー放射性物質検出感度の向上技術確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K11508
研究機関徳島大学

研究代表者

吉田 みどり  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (30243728)

研究分担者 前田 直樹  徳島大学, 病院, 講師 (10219272)
誉田 栄一  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (30192321)
細木 秀彦  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (60199502)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードセシウム134 / セシウム137 / 歯科用イメージングプレート
研究実績の概要

セシウム137とセシウム134が含まれているサンプル用の土壌は、セシウム134の半減期が2年と短いため、再び標準サンプルの計測を行った。標準U8容器に重さを5、10、20、50、100グラムまでの5種類に変化させたときの放射能量は、セシウム134は76から788Bqで、セシウム137は1066から9144Bqであった。10gまでは比例関係認められたが、20g、50g、100gでは効率が低下した。5gを基準とすると最大で半分程度になった。
100gのサンプル土壌の放射能量では、歯科用イメージングプレートでの検出は1週間の設置では検知できなかった。過去の研究結果を応用してプレ照射を行ってから1週間後で測定したが、同様に検知できなかった。歯科用イメージングプレートでの検出限界となるX線量を用いて、新しくポスト照射を行って測定したところ、設置後1週間で検知できた。同様な方法で50gで行ったところ1週間で検知できた。繰り返し実験を行ったところ測定画像のグレイ値に大きなばらつきが認められた。原因を調べ結果、イメージングプレートの読み取り装置への挿入方向とカセッテの入れる位置に依存することが判明した。
k吸収端を利用した検出では、歯科用X線フィルムの鉛箔の厚さでは、明らかに検出能の低下が認められた。錫箔では、明らかなグレイ値の低下は見られなかったことから、適切な厚さにより、検出能の向上が期待された。現在、均一な画像を得る測定方法が確立したことから、この方法により適切な錫箔の厚さを決定し、セシウムの検出限界を決定することを行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Principles of the magnetic resonance imaging movie method for articulatory movement2019

    • 著者名/発表者名
      Midori Yoshida, Eiichi Honda, Erika Ozawa, Sayuri Maristela Inoue-Arai, Hiroko Ohmori, Keiji Moriyama, Takashi Ono, Tohru Kurabayashi, Hozumi Yoshihara, Kulthida Nunthayanon Parakonthun
    • 雑誌名

      Oral Radiology

      巻: 35 ページ: 91-100

    • DOI

      10.1007/s11282-018-0347-7.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] History of Digital Detectors in Intraoral Radiography2018

    • 著者名/発表者名
      Midori Yoshida, Hozumi Yoshihara and Eiichi Honda
    • 雑誌名

      Dent Health Curr Res

      巻: 4 ページ: 1-5

    • DOI

      10.4172/2470-0886.1000135

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 放射線教育の歴史と現状──福島第 1 原子力発電所事故を踏まえて2018

    • 著者名/発表者名
      吉田みどり,誉田栄一
    • 雑誌名

      お茶の水医学雑誌

      巻: 66 ページ: 227-245

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-12-27  

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